2009年03月25日

かみてちゃん

お久しぶりです。岡崎です!
廃業(仮)ではユキタロウを演じておりました。

 今回は「上手(かみて)ちゃん」についてちょっと書いてみようと思います。
そう、ウイングフィールドに出るといわれているおばけちゃんのことです。
「廃業(仮)」中ではキーワードとしてちょこちょこ出てきていました。

あ、ご存知の方も多いとは思いますが、上手とは、お客様から見た舞台の右側のこと。
今回の芝居は舞台裏という設定だったので、しもてのことを上手と呼んでいたのです。
稽古中も、実際の上手と劇中での上手が逆なので、呼び方に困ったり。
「本上手(ほんかみて)と呼ぼう!」とか、なかなか混乱の種でした。
勘違いなされませんよう!


 ホールに入って、装置も組みあがり、舞台で稽古をしているときのこと。
今回のお芝居では、私は舞台袖に走り去るシーンがあったのですが、稽古後に、
「さっき袖にはけるとき『痛ッ』っていってたやろー、うまくはけられない?」
と、声をかけられました。
んん?私にそんな覚えはありません。
はけるのはヘタクソだったかもしれないけれど、声を上げてはいないはず。
まさか、上手ちゃん?

『舞台の上手ウラにぼうっと女の子が立っている。
 役者にもスタッフにもそんな子はいない。
 でも、いる。
 しかも、芝居が面白くないとか、ミスをやった時に限って…』

いやいやいや。
私の走り去る袖は、下手、しもてですよ。・・・

あ。
違ったのです。舞台裏の芝居をやっていたのでした。逆です。
私が走り去った袖は、実際には下手ではなく、上手。

きゃー!

私に霊感はありませんが、人知れず背筋が寒くなった瞬間でした。
出てきてたってことは、私の芝居がダメだってことなのか?!と気合を入れ直しましたが。

その後、上演中にはそのようなことはなかったので、上手ちゃんの満足のゆく作品になったのかなぁ~、
なんて思っておりますが、皆様いかがでしたでしょうか?


posted by 㐧2劇場 at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 苦痛と快楽のシリーズ | 更新情報をチェックする
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