インタビュアーは音間哲です。
<誰がそれを望んだか?>
― 話に入る前にちょっとあらすじを。
阿部 お。どうぞ。
― 葬式をひかえた家庭が舞台。親戚はにぎにぎしく集まって今にも始まりそうだけど、なにかが変。遺影もなけりゃ、喪主も居ない。親戚たちはみんなどこか他人事だし、それどころか肝心の仏様は行方不明。戸惑いながらも式を行おうとする葬儀社社員と一部の親戚であったが、亡くなったオッサンの子供たちは、そっちのけで友だちと何かを探してる。え? 地底人を探してる? やってることが意味不明な子供たちだけど、どうやら大人たちも、葬式より気になることがあるらしい。それは以前、この家庭で起こった長男失踪。みんなそれぞれ、その件について知ってることがあるらしいんだけど、なんだか全部がすれ違ってて……ふぅ。
阿部 おお。ご苦労さん。
― ということで、真相がわからない話。なんでこんなことに?
阿部 なんでって……(台本の)四夜原(茂)が望んだから、だろうな。
<誰がそれを騙るのか?>
― 元々は二〇〇〇年に上演した「ドンゴラス ~僕の青空怪獣~」の再演の予定でした。
阿部 冒頭はそうなってます。ただ今回は一時間で終わらせよう!って予定が元からあって。
― 読者の皆さま、上映時間は一時間の予定だそうです。
阿部 ただそれだとドラマを初めから最後まで語りきるのは難しい。だから切り口で見せようと思ったわけ。
― ふむふむ。
阿部 でも、すぐ前の切り口と、ちょっと後の切り口が素直につながったら面白くないじゃん。そうやってくと残るのは子供たちと大人の断絶だけ。
― その断絶をなんとか埋められないかと。
阿部 いや、むしろお客様たちの中に断絶を生み出してやろうと。
― また無茶なことを……。
<誰がそれを演じるのか?>
― 今回初めて、sputnik.の川田さんに客演していただきます。
阿部 どうしても大人を演じる役者が足りなくて来ていただきました。苦悩を演じられる役者さんだね。
― どこに行っても苦労するポジションにされそうな感じがあります。それから新人の千田と大川。
阿部 どっちもすごく真面目。特に千田は長いウチの歴史でも珍しいくらい真面目。
― 本人はふざけたヤツだと思われたいみたいですけどね。
阿部 大川はもうちょっと周りが見えている真面目。考えすぎるところもあるけど、そこも含めて長所かな。
予想通りですが、ブログに載せられない量と内容のインタビューになってしまいました。というわけで、このインタビューの完全版は当日パンフレットに載ります。もうちょっと芝居の深いところまで迫ってますので、乞う御期待!
『ドンゴラス~広志、生きてるか?~』詳細はこちら。
http://dai2gekijo.net/dongoras.html
チケット予約はこちら。
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