遠く知らない街から 手紙が届くような ときめきを作れたらなあ
スピッツの楽曲「さらさら」で登場するフレーズです。
2011年の震災後、ボーカル草野さんが心の不調を乗り越えて2年8ヶ月ぶりにリリースしたこの曲は、さわやかな風が吹き抜けるようなサウンドと、暖かく包み込むような歌詞が合わさっています。
私はスピッツの、変わりゆくものや深い孤独などを見つめ、まるごと肯定してくれるような懐の深さが好きです。"知らない街から届く手紙"のように、日常で刹那的に現れるときめきに救われる日があってもいい、そして、そんな「ときめき」をこれからも届けていこうじゃないかという、草野さんの宣言にも似た想いが伝わってきます。