自意識過剰の集団芸
お久しぶりです。もしくは初めまして。新4回生の緋眼華と申します。今回「好きな言葉」というテーマですが、長いこと考えても思いつかなかったので、「忘れられない言葉」を紹介したいと思います。
あなたは、演劇ってどういうものだと思いますか?総合芸術とかなんとか色々表し方があると思います。「私にとっての人生!青春!」という人もいるかもしれません。私の周りの演劇に関わる人に聞いたら、同じような言葉が返ってくると思います。そんな中、私が衝撃を受けた表現がありました。それは、「自意識過剰の集団芸」です。
私の尊敬する小林賢太郎の著書『僕がコントや演劇のために考えていること』の中で書かれていた言葉です。最初に読んだ時は雷に打たれたような気持ちになりました。当時はこういう斜に構えたというか、達観しているというか、そういうものが好きな年ごろだったので、たいそう気に入ってLINEのステータスメッセージに設定していました。でも、今考えると、そんなに特別尖ったことは書いていないような気がします。高校の頃は「その役の人生を歩め!」とか言われましたし、脚本も「私の物語を聴けぇ!」という気持ちで書いていますし、自意識過剰じゃないと演劇ってできないんじゃないのかな~と思っています。自意識がぶつかり合ってできる演劇、とってもアツイじゃないですか。好きとは言い切れないけど、今となってはいい意味で、演劇は「自意識過剰の集団芸」なのかなと思っています。しばらく演劇にちゃんと関われていませんが、次公演に関わるときは、自意識モリモリでやってみようと思っています。あなたも自意識強めで何かやってみませんか?自意識過剰万歳!