2014年03月10日

日記

070414_2102~0001.jpgたどり着いたのは、懐かしい山並みが見える、小さな街だった。
その山並みからは、かつてあった巨大なシンボルだけが失われていた。しかし、違いと言えばそれだけだった。有名な滝があり、柑橘類が名産なことも同じだった。
そこでは黄色いケーキが流行っていた。上質で健全なそのケーキには、食べた人にしかわからない幸福が詰まっている、と皆が話していた。
日常の中にメカとロボットが入り込んでいて、至るところが理想的に機械化されていた。煩わしい作業に個人が悩む必要は、もはやなくなっていた。
それと、街の地下深くには巨大な施設があり、今までのこの街での出来事を全て仕舞いこんでいるらしい。
今日から、僕は日記をつけることにした。
忘れてもいいように。覚えていなくてもいいように。思い出せるように。
そして、アキラさんは、今日旅立った。
次に会うときの約束を日記に書いておこう。
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2014年03月09日

【公演情報】萱場ロケッツ!

萱場ロケッツ! 作・四夜原茂 演出・阿部茂

​​どうしても思い出せないのです。とても重要なことのような気がするんですが、

​第2劇場、2年ぶりの本公演。
『かなこるむ。』以来の四夜原茂の新作は、
――記憶と忘却を手玉に取って――
お送りする『萱場ロケッツ!』。真実の世界初演。
ご来場、忘れないでくださいね。
→→ 公演詳細へ →→
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最終日!

おはようございます。桂です。
『萱場ロケッツ!』あっという間に中日も終わり、とうとう最終日を迎えました!
本日は11時/15時。
本公演では珍しく、午前の回があります!
夜の回はありませんので、お間違えのないよう、ご注意くださいね。

ーあなたの記憶 どこまで頼りになりますか?ー
四夜原茂の怪作、どうぞお見逃しのなきよう。
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2014年03月08日

初日開幕!

こんにちは、桂です。
昨日、無事に初日の幕が開きました。
たくさんのお客様にお越しいただき、本当にありがとうございました!
本日8日土曜は15時/19時、明日9日日曜は11時/15時です。
四夜原茂による衝撃作、『萱場ロケッツ!』。
二度三度と見ていただくのもオススメですよ~。
劇場にてお待ちしております!
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2014年03月05日

必要な物を

image-4581c.jpg
2tトラックにぎっしり積み込みました。2tというと、ちょうどアロサウルスぐらいの重さです。ジュラ紀最強の肉食恐竜を積んで、トラックはインディペンデントシアター1stへと向かうわけです。きっとステゴサウルスでも狩りに行くのでしょう。恵比寿町には超巨大生物が潜んでいるらしいですから。
ついに明日小屋入りします。空いた時間には空中浮揚機能付きの自転車で冒険に出ましょう。私好みの怪獣と仲良くなれるかしら!
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2014年03月04日

【公演直前 -2-】あなたが『萱場ロケッツ!』を{忘れずに}目劇(モクゲキ)すべき10の理由

こんばんは。今夜も原田です。
先ほど、小屋入り前最後の稽古を終えました。阿部茂の演出、冴え渡っておりました。
明日はトラックに、持ってく荷物を積み込みます!と、ここで作品の魅力をおさらい?してみます!(というか、ほとんど初公開のコトかもしれませんが……)題して・・・
あなたが『萱場ロケッツ!』を{忘れずに}目劇(モクゲキ)すべき10の理由!

IMG_4161.jpg


#1 四夜原茂の新怪作!!!
ますます調子に乗る'10年代の2劇座付作家。ワンシチュエーションなのにどこかへ疾走&失踪してしまう物語に、あなたはついて来られるか。

#2 主人公そのものを体感できる観劇体験。
物語の視点は、「忘れることの得意な」主人公。お客様にはそれを体感できる演出になっています。本当に芝居になるのでしょうか。

#3 チャーミングな客演、巽由美子(sputnik.)に、酔う。
「知れば知るほど奥の深さを感じる」「身のこなしが軽やかで猫のようだ」「猫が好きらしい」「前世は猫らしい」「ラヴ!」などと、稽古場では囁かれたり叫ばれたり。

#4 NYから一時帰国した伊藤晃のダンス!
ものすごく久しぶりに登場します、伊藤晃。ニュヨークでダンス留学中の彼が、この公演のために一時帰国。本場仕込みの身体の躍動をぜひ最前列で。

#5 「記憶と忘却」の奥深さを知ることができる。
主人公にまとわりつく「記憶と忘却」。彼の感じる「障害」は、決して人ごとではないのです。

IMG_4163.jpg


#6 「大事な何かを忘れてる」ピンチはチャンス!
例えばあなたは3年前の今のことを憶えていますか?それは完璧に正確な記憶ですか?どこかで誰かと捏造していませんか?

#7 この世で一番危険な仕事の実体を垣間見る。
危険だと言われても、行かなくちゃいけないときもあるし、行っちゃうときもあるし、危険だってことを忘れちゃうことも、ありますよね。

#8 引っ越すあなたに:捨てることの大切さが解る。
舞台上は、どうも引っ越しの現場のよう。大切なのは、持って行くことではなく、いらないものを捨てること。この春引っ越す、あなたに捧げます。

#9 「カヤバロケット」を街で見る度、大事なことが思い出せる。
そもそもタイトルの「カヤバロケット」って何なのか? 案外、今日も目にしているかもしれません。

#10 こんな話なのに、主人公はノンフィクション!
主人公は、本人そのものなのかもしれません。ツイッターやブログには、もう主人公が登場して状況や備忘録を綴っています。


どうでしょう。どうなんでしょう。『萱場ロケッツ!』、自信を持ってお送りします!
ご予約、お問い合わせはこちらから!
予約フォーム
○メール dai2gekijo@hotmail.co.jp
○お電話 080-3864-7467
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2014年03月03日

【公演直前 -1-】と、一方その頃、主人公は……

こんばんは。原田です。
いよいよ『萱場ロケッツ!』公演直前!あと4日。
先週末に2回の通し稽古を終え、仕上がってきています。超大作に。

7日、金曜日には、皆様の目の前に主人公が現れます。が。

いま、主人公はドコでナニをしているのでしょうか?

主人公もこの世界に生きている訳で、ツイッターでつぶやいたり、ブログに心境を綴ったりしています。
ちょっと覗いていただければ、さらに面白いかもしれません。

主人公は非常にもの覚えが悪いらしく、ツイッターで【備忘録】をつけています。
まめにこういうことをしないと、全て忘れてしまうかもしれないのです。
→ つぶやき@dai2gekijo

日々の考えは、ブログに書き綴っていますね。
文章にすることで、何かを見つけようとしているようです。
→「日常
→「荷物
→「
→「メール
→「思い出
→「鳥居
→「いまここわたし
→「ミライカコ
→「ロボット
→「カヤバロケッツ!


『萱場ロケッツ!』は「記憶と忘却」のお話。
主人公の「いま」をチェックしていただければ、ご観劇の際に面白味が増すと思います。

ご予約も順調にいただいております!
お楽しみに!
劇場で、お待ちしております。
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カヤバロケッツ!

070807_0525~0001.jpg僕は埋めた。
地下深くに埋めた。
そして蓋をした。
分厚いコンクリートで、何度も、厳重に、細心の注意を払って、それが二度とわたしの前に現れないように。すっかり忘れられるように。
そして、僕はいまここにいる。埋めたおかげでここにいることができる。たくさんの人々に囲まれ、愛されている。
だがしかし。
いらなかったはずのものを埋めたのに。
頭の中から「埋めた記憶」が消えないのだ。一緒にどこかに消え失せて欲しかったのに。
弱ると不意に「記憶」に襲われる。覚えてないことまで思い出す。
そして、また「今日」が来る。相変わらずの「わたし」がいる。いつも通りの「ここ」にいる。
結局、完全に埋めてしまっても、わたしからは、どこにも逃げられないのだ。
だから、僕は旅立つことにした。誰も、わたしさえも知らないところへ。
いろいろなことをキャンセルして、新しい自分をつくろう。
今週末、ロケットに乗るつもりだ。
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2014年03月01日

【道案内】インディペンデントシアター1stへ!

こんにちは。原田です。
いよいよ、いよいよ来週に迫った『萱場ロケッツ!』!!
会場の「インディペンデントシアター1st」は、
第2劇場の本公演としては初めての劇場です。

ということで恒例の企画、「道案内」です!
駅からもとっても近いです。3ステップでご案内!

●1● 堺筋線「恵美須町」駅へ!
<えびすちょう>
大阪市営地下鉄・堺筋線の「恵美須町」駅(K18)を目指します。
堺筋線の車両に乗る時は、7号車か8号車が出口に近くてオススメです。

●2● 1-B西出口へ!
1-B西出口
ホームの案内板を頼りに、1-B西出口を目指します。
2〜5番出口も楽しそうですが、そっちはダメです。迷います。
2〜5はNG
8号車に近いホーム端のA階段・エスカレーターを上ると・・・
北端A階段
マクドナルドの広告看板が見えます。この改札を出て、「1-B」のある左方向へ
北改札口
明るい周辺地図の左手の通路に入り、階段・エレベーターで地上階へ。
1-B出口
地上階に上ると、また周辺地図があります。これの、左手側の通路へ進むと・・・
地上の地図
1-B西出口!ここから外に出ます。
1-B西出口

●3● 出口から左へ、徒歩1分!
map
さて、1-B西出口の正面には、でっかい市営住宅が。見上げます。一体何階建てなのでしょう。
市営住宅
左手方面(南)へ向かいます。病院や薬局とは、反対側。
道
こんな普通の道ですが、歩いて1分経たないうち、またも左手に・・・
劇場周辺
ファンキーな青いシャッターが!しかも微妙な色違いで2枚!
エントランス
この青シャッターの、間に挟まれたところが劇場の入口です。
当日は係員も立って、エントランスらしく装飾しております!


◆当日、道がわからなくなった場合は、
◆ご遠慮なく第2劇場までお電話ください。
◆番号は 080-3864-7467 です!



駅から劇場が近すぎて!この道案内ではあまり紹介できなかったのですが、
周辺には飲食店からCDショップや電気屋さんなどなどかなり賑やか!
僕の大好きなラーメン屋「無鉄砲」も徒歩圏内ですね。

駅からは近いですが、なにが起こるか分かりません!
お時間には余裕を持ってお越しくださいませ。
早めに着いて、開演までゆっくりお待ちいただけるスペースもございます。

それでは劇場で、お待ちしております!
ただ今、通し稽古の真っ最中ですよ〜〜。いい仕上がりです。
第2劇場2年ぶりの本公演『萱場ロケッツ!』ご予約、お問い合わせはこちらから!
予約フォーム
○メール dai2gekijo@hotmail.co.jp
○お電話 080-3864-7467
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幕の内タケ『萱場ロケッツ!』号

「幕の内タケ」は第2劇場のお客様へ、ダイレクトメールにてお送りしている2劇情報誌です。今回の『萱場ロケッツ!』でもお送りしておりますが、こちらのブログにも載せておきます。




 ご無沙汰しております……と公演ごとにご挨拶している気がいたします。オリンピック見てますか? 第2劇場です。

 前作「かなこるむ。」で、関西演劇界(の一部)に旋風を巻き起こした四夜原茂、約2年ぶりの新作です。

 引っ越しを済ませたばかりと思われる男の日常。
 しかし男には、というより男の周辺には不可思議な出来事ばかり。
 入れ替わり立ち替わり現れる妻と思しき女たち。
 友達のようにふるまう見知らぬ男たち。
 この人たち誰ですか?
 え? 忘れてるのは私なんですか?
 この箱の中身は私のものなんですか? 
 物忘れとかしますよね? 思い出せないままのことありますよね? 

人生後半戦に入った四夜原茂が実感とともに、過去と忘却をキーワードにお贈りします。箱の中身はなんじゃろな、手探りしてみて大丈夫? 出てきたものが、あなたですよ。

客演さんによる着地不明トーク

 久々に客演の方に来ていただくことになりました。2劇の団員でもある川上立が率いるスプートニクより、巽由美子さんの登場です。その実力は存じ上げているものの、その人となりはよく知りません。正面から聞いてみますよ。

― まずは自己紹介からお願いします。

巽  巽由美子です。厄年です。まだ厄払いしてないのが不安だったんですが、知り合いに「役者が役を払ったらダメだろ」って言われて安心しました。役者でよかったです。スプートニク所属です。

― 所属をちゃんと言うんですね。

巽 言わないと川上君に怒られるんで。

― どうしてスプートニクに入られたんですか?

巽  ずっとスプートニクにかかわってるのに立場はフリーっていうのが、そろそろ面倒になった頃に川上君に「もういいだろ」って言われて。十年かけた事実婚みたいなものですね。

―  客演にお誘いしたウチの主宰、阿部の印象を伺います。

巽  初めてきちんとお話したのが、川上君の当時の自宅兼2劇事務所の掃除の時だったんですよ。赤いチェックのスリッパを用意してくれたダンディなおじさま、というのが第一印象でした。

―  あ、演劇人としての印象ではなく。

巽  まあ、川上君がなついてるから信頼できるんだろうと。

―  川上を信頼してるんですね。

巽  してます、と書いておいてください(笑)。

―  客演は緊張します?

巽  予想してたより緊張してます。知ってる人が多いからそうでもないかな、と思ってたんですが。自分探しの旅の途中ですね。

―  (自分探しの旅?)

巽  客演は楽し……頑張ろうって思います!

―  (出発地点と違うところに着地した?)最後にこの公演への意気込みを。

巽  …私についてこい! 私にだまされるなよ、怪我するぜ?

― ……前半と後半が微妙に矛盾してませんか。

巽  多分そんな感じだと思うんです。好きな方でお願いします!

― だそうですので、お読みの皆様のお好みでひとつ。

「四夜原 茂による愚痴吐露トーク」に続く
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2014年02月28日

ロボット

鉄人28号

「ロボットに会いに行ってくる。」
そう言ってあいつは出かけた。今月に入ってもう何度目だろう。
「けっこういい人なんだよ」って言うけど、あいつは最近ちょっと変わった。
そもそもロボットなのにいい「人」って言うのはおかしい。
もし外見も中身も完璧に人間に近いロボットがいたとして、それは「一人」って数えるんだろうか。「一体」って数えるんだろうか。

サイボーグとアンドロイドの違いを聞いた気がするけど、もう思い出せない。
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2014年02月27日

第2劇場は「脱力系社会派コメディー劇団」です。

第2劇場は「脱力系社会派コメディー劇団」を自称しております。
でも「脱力系社会派コメディー」って何?ということで、2年前の四夜原茂作品『かなこるむ。』の劇評を紹介します。

舞監@日誌 since 2005 - 【観】第2劇場『かなこるむ。』
久しぶりに見た2劇は、これまた久しぶりの四夜原作品で、しかもかなり面白い。
震災から1年が経とうとしている。
この1年、震災に影響を受けた舞台作品をたくさん見て来た。
震災後、初となる四夜原作品は、まじめなテーマなど無く、社会とか、政治とか、世相とか、風刺したりは間違ってもしない単なるドタバタコメディであると言い放つ。


習慣HIROSE - 第2劇場『かなこるむ。』
震災原発を扱った作品の中でも異色の作品になっている。コメディータッチの語り口だが、とても落ち着いたタッチで、淡々としている。どこまでいってもハイテンションにはならない。圧力釜が大変なことになり、熱を持ちすぎた釜を冷却するために水をかけるのだが、という感じの話になる。だが、そこに焦点を絞ったへんな盛り上がりは、なしにしている。そこはあくまでもただの彩りでしかない。だが、とてもバカバカしいはずなのに、その部分はなんだかリアルで怖い。


中西理の下北沢通信(旧・大阪日記) - 第2劇場「かなこるむ。」@ウイングフィールド
 例え話と指摘するのがバカバカしいほど「圧力釜とは要するに原発のこと」であるのは間違いない。それゆえ、この芝居が原発に関することで電力会社を揶揄する内容を含んでいるのは確かなのだが、よくある芝居のように単純に「反原発」の主張をして政府や電力会社を糾弾しているともいえない。

 というのはこの裏返しの原発の物語には「エコ」すなわち「反原発派」的な活動も返す刀で揶揄されているからだ。エコ好きの妻はそれが嵩じた挙句、家を出ていってしまう。どうやら、国会議事堂を取り囲むデモに参加してしているらしく、しかもその最中に抗議の一環として持ち込んだ火縄銃が暴発してしまう……。

 四夜原の場合、隠喩が重層化しているうえに韜晦しているところがあって、なにがどういうことを意味しているのかということを一意に言い切ることは難しく、またプロパガンダ的な主張がそのまま題材となるような単純な構造になっていないところに特徴がある。


第2劇場公演『かなこるむ。』・込められた隠喩の深層 (大阪日日新聞 Osaka Nichinichi Shinbun)


第2劇場 - Wikipedia
2012年の「かなこるむ」は原発やエネルギー問題をモチーフにした作品である。この作品でも妻が出て行った家で喫茶店を営む男と、その喫茶店を根城にしたオヤジたちの集まり、という少し変わった集団の形態が登場する。また、次のような台詞もある。『あっちに娘もたくさんいます。だからミチコさんの家族はすごい人数になります。それで、わたし思ったんです。彼女はそのたくさんの家族と縁を切って、もっとたくさんの人々の母になるつもりなんじゃないかって。』  原発問題・エネルギー問題、その前後に繰り広げられた脱原発デモなどの社会問題に取り巻かれた人々の行動の結果、または行動の影響を受けた結果として、この家族形態が描かれていると捉えることができる。
 2014年、「萱場ロケッツ!」は「ウルウル7」「かなこるむ」の到達点というべき作品である。メインのモチーフはアルツハイマーであるが、付随して扱うモチーフは「ウルウル7」「かなこるむ」で取り上げられた全てを包含する。震災後からオリンピックへ、段差を上る今の日本の揺り戻しの気持ちを捉えた作品である。政権の方針によって将来志向の前進が打ち出されているが、このまま進んでしまってよいのか、もう本当に大丈夫なのか、といった微かな疑念を捉えている作品とも言えよう。  作品を見る個々人にとって、2010年代と現在を考える布石となる作品となるはずである。隠れ蓑の笑いやちりばめられた社会問題の要素だけでも十分楽しめるが、その下に隠されている社会への視線を感じてほしい。


「記憶と忘却」がテーマの『萱場ロケッツ!』公演情報はこちら!
チケットのご予約はこちらです。
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2014年02月25日

役者リレー⑪伊藤晃

巽由美子と同級生の伊藤晃です。小学校2年生と6年生で同じクラスでした。
小学校の頃の巽さんのイメージは「三つ編みの女の子」。中学校、高校は違う学校で、再会したのは大学時代、大阪市立大学の劇団カオスにいた友人が、巽さんを第2劇場の公演に連れてきた時でした。

巽由美子と私は神戸市東灘区の岡本の出身です。岡本といえば梅林で有名です。
古来より梅の名所として「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」と唄われた岡本梅林(兵庫県神戸市東灘区岡本)は、起源は明確ではないが山本梅岳の『岡本梅林記』に羽柴秀吉の来訪が記されており、寛政10年(1798年)には摂津名所図会に岡本梅林の図が登場するほどの名所であった。

ウメ - Wikipedia


ちょうど今頃、梅の花が咲き始めているそうです。

岡本の梅林も見ていただきたいのですが、来週末、3月7、8、9日はいよいよ『萱場ロケッツ!』の公演です。舞台に花を咲かせます。

チケットのご予約はこちら。

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2014年02月24日

ミライカコ

090825_1529~0001.jpg未来は果てしない。
先は読めない。
確かな手応えなんか、この手の中にはちっともない。
だけど、可能性はある。と言うか、可能性しか、残されていないのだ。
可能性。
あり得たかもしれない世界。
あり得るかもしれない世界。
希望、期待、夢、願望、後悔、懺悔、悔恨、雪辱、柵、…。
いろんな思いが、可能性の渦の中には散らばっている。
未来は自由に作っていけるらしい。
ならば、過去だって自由に作っていいはずだ。
どちらも可能性の渦の中にあるのだから。
そして、自ら作った過去と未来を信じたらいい。
信じるしか道は残されていないのだ。
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2014年02月23日

帰りみち

IMG_7922.jpgさてさて、二日間の合宿も終わり。
雪に閉じ込められることもなく、無事に帰れそうです。
帰りみちも安全運転で〜!
posted by 㐧2劇場 at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 萱場ロケッツ! | 更新情報をチェックする

合宿カレーライス

IMG_4121.jpg天候にもめぐまれ、稽古合宿は順調に進行中!
お昼ごはんには地獄のカレーライス争奪戦が繰り広げられました。
通しを行う前に暫し休憩中。
みんなお絵かき中でございます。
posted by 㐧2劇場 at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 萱場ロケッツ! | 更新情報をチェックする

2014年02月22日

冷たいお風呂

image.jpg
外気2,3度でほとんど露天風呂みたいな風呂
お湯がぬるい
もうお風呂入らなくていいんじゃないかな
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稽古開始!

IMG_9542.jpg雪の舞梅田中、さむーいお寺にて稽古合宿開始。
明日は無事に街へ帰れるのでしょうか。
posted by 㐧2劇場 at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 萱場ロケッツ! | 更新情報をチェックする

チョコくりんくりん

IMG_9319.jpg合宿場への道すがら、ドーナツを購入する片岡。
買ったのはチョコくりんくりん。
ポンデリングに激似です。
posted by 㐧2劇場 at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 萱場ロケッツ! | 更新情報をチェックする

合宿です!!

image.jpg
公演稽古の為の合宿に出発です。
冬の玉泉寺とても寒いでしょう

山奥なので夜に大雪が降って孤立して殺人事件とか起きたりしますきっと!
posted by 㐧2劇場 at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 萱場ロケッツ! | 更新情報をチェックする